2024年田んぼ日誌①芽だし・モミまき①(4月1日~7日)

標高1000mの八ヶ岳西麓・長野県原村で、1反ちょっとを非農家の家族でシェアしてササニシキを育てることに取り組んでいる田んぼの記録です。

さて、ここの田んぼも5年目となりました。昨年がかなりいい感じで進められたこともあり、

今年は昨年のやり方を踏襲しながら、作業の効率化などをはかり、より継続しやすい形を目指そうと思います。

実績はこちらのほうにまとめています。

非農家で集まって取り組むガチ田んぼの記録 まとめ→田んぼの記録(原村シェア田んぼ)

 

さて、育苗ですが、各自が1,2トレーを担当して家で育苗するのと、

田んぼの一部を苗床にして直播でやっていくのと

だいたい

室内:6~8トレー

直播:20トレー弱

でやっていましたので、今年は合計20トレー目指そうと思います。

 

最初に習った北杜市の田んぼでは、1反あたり20トレーくらいということだったのですが

そこでは2,3本うえだったので、わたしたちは1本植えを基本とするので、20トレーあっても1.5反で充分余るのです。

捕植用を考えても、15トレーくらいでいいかなぁと。

 

なので、今回の種モミは2キロ。各自で育てるのに1キロ弱使いました。

 

なお、芽出しのスケジュールはこんな感じ。

☆芽だしのスケジュール

もみまきの日:X

X-7日 塩水選別、浸種開始

X-6日 ~ X-3日 積算温度100度になるよう、温度をみながら浸種

X-2日 前夜に風呂の残り湯に一晩つけて、芽出しを確認したら乾燥へ

X-1日 乾燥

☆芽だしの手順

① 選別
比重1.17の強めの比重に設定して、軽い種籾を浮かせます。通常は1.13なのですが、強めの比重にすることで選抜を強くし、良い種だけを残します。(20Lの水に5kgの塩の割合)

塩水に浸かった種籾を流水で洗い流します。

② 温湯消毒
続いて温湯消毒。 60℃のお湯に10分程度漬け込みます。種籾の表面についているバカ苗病などの病 原菌を退治します。

籾を入れた瞬間に温度が下がるので、熱湯を注ぎ足しながら60℃をキープするのに手間がかかります。

③ 浸種作業
浸種作業です。

積算温度で 100℃になるまで浸種します。例えば、13℃の水温だと7 ~8日程度浸種します。

酸素をいきわたらせるために、1日になんどかゆらしたりします。

☆温度があがりすぎないよう十分注意しましょう。芽だししすぎると、苗が育ちません

④ 催芽
32度のお風呂の残り湯に1~2晩 つけて芽と根が膨らんだ催芽状態にします。 根と芽がぷっくりして「鳩胸」状態になるのが理想

 

昨年は暖かかったので早めにやったことをすっかり忘れて(汗)

同じスケジュールで実行。

塩水選別

 

温湯消毒

 

足湯の容器で芽出し開始

 

芽出し6日めにして、早くもちろっとでてきたので

お風呂につけるのはやめて、乾燥へ

 

今年は結構、はやめにみんな芽がでてしまって、芽が出すぎた人も多かったのでした・・・

これだとですぎですね・・・

ちなみに、1年目の悪夢?のときはこんな感じ↓

 

出過ぎたモミをのぞいて、それぞれでモミまき

育ってくれますように。