The Biggest little Farmとお話会 ~ヤツガタケトークセッション×諏訪地域学~
おはようございます。ただいま長野県の原村、標高1400mごえの我が家はマイナス3度、いよいよ八ヶ岳にも冬がやってきましたね。
薪ストーブも活躍中です。
昨日は、近所にある八ヶ岳自然文化園にて、友人が関わっているヤツガタケトークセッション×諏訪地域学の上映会とお話会がセットになった会に行ってきました。
以前は、こちらで少しトークセッションに参加させてもらったシリーズの会です。
(そのときの記事はこちら→ママをやめてもいいですか?上映会(ヤツガタケトークセッション×諏訪地域学))
なんの前知識もいれずに参加してきましたが、とっても興味深かったし、面白かったし、考えることもあったし、いろんな学びがありました。
まず、映画は英語名は The Biggest little Farm なのですが、日本語名はビッグ・リトル・ファーム。
映画のサイトはこちら
日本語:https://synca.jp/biglittle/
英語:https://www.biggestlittlefarmmovie.com/
映画の舞台となった農場はこちら:https://www.apricotlanefarms.com/
理想の農場をつくりたい、と荒れ果てた広大な土地をカリスマ料理ブロガー、写真家の夫婦がともに多様性を重視した、農薬も使わず、堆肥は自分で作って土を変えていく理想の農場に変えていくためのドキュメンタリータッチの映画。
少しでも、畑や田んぼにかかわっている人だったら、響くところも多いだろうなという場面もたくさんで、素晴らしかったです。
何度も、涙しました。美しさ、切なさ、なんとも言えない感情も含め。
この映画を通じて、
①最初は信頼できる専門家に助けてもらう(投資家に投資してもらう、伝統農業の専門家のアドバイスを忠実に実行した)
②その後、自分たちで問題を解決できるようになるために、観察をよくして、試していく。観察できるようになるには、経験が必要
③このような映画を通じて発信することで、認知度を高め、ブランディングをしていく
という大きなポイントがあるなと思いました。
なかなか、これ、できないですよね。特に、①の信頼できる専門家をみつけたり、きちんと時間をかけて頼るっていうところが、なかなかできない場面を何度もみていますし、②の観察も、実はすごく難しくて、なかなかそこまでいたれない。③においては、まったくもって、日本全体はまだまだへたっぴなんじゃないかなぁと思うのです。
規模感は違えど、エッセンスはたくさんあって、動物、自然、人間が共存できる可能性をみせてもらったなと思いました。
今までのニンゲンの行いから、「ニンゲンは単なる害でしかないのではないか」と思いがちですが、
実は、人間は「間」という言葉がはいっているとおり、天と地をつなぐ存在であるという考え方があります。
これは、わたしがカモワン・タロットを学ぶ過程において、アレハンドロ・ホドロフスキーさんのタロットの世界観、循環において何度も触れた考えであり、感動した部分なのですが、たしかに、全く手をいれないで放置された森と、きちんとわかる人間が手をいれた森では、生き生きしている感じとか、繁栄する感じとか、全く変わってくるのですよね。
で、その人間がヒトではなく、人間、として活動できるためにはなによりも、物質的な安定が必要であり、それもタロットの世界に描かれていますが、今、その物質的な安定が大幅に自分たちでどうにかできないところに(会社など)委ねてしまっているので、そういう本来の活動ができないんだろうな、と思ったわけです。
この映画で、育てた豚さんとかを「出荷する」場面がありますが、ここはもう少し、進化していくといいなと思ったところでもあります。
豚さんを食べなくても、生きていかれることにきがつける世界がきてくれますように。
で、映画の後はパーマカルチャー塾やシャンティクティなどで有名な安曇野の臼井健二さんのトークセッションがありました。
周りにはパーマカルチャー塾で学んだ方々がとても多くて、臼井さんのことはいろいろ聞いていたので、初めて生でみる臼井さんはどんな感じなんだろうな、と楽しみにしていました。
そうですね。イメージしていたとおりの方でした。
いきなり宇宙の話、数秘がでてくる感じ、わたしはうなずくことだらけだったので、とても面白かったです。
ただ、一部「数字のところわかりませんでした」って感想もでていて、まあ、そうだろうな、とも思ったり。
(タロットの数秘とは若干違っていましたが、全体像としては一緒、というか、とらえ方の違いがあるだけで、本質は一緒だなとも思ったり)
でも、こういうのって。
わからない部分があったときにどうするかっていう感性、センスって大切だなって思うのですが
自分の知識や経験を組み合わせて、「ああ、こういうことなのかもしれないな」ってイメージしながら聞いていくのもたいせつですよね。
自分自身、頭をやわらかくしていよう、と自戒したところでもありました。
臼井さんのように、何十年も前から持続可能な社会を意識して、実際に行動し、多くの人に伝える活動をしていらっしゃると、
もう、「これいったら理解できないかな」とか考えるレベルじゃないんだろうなと思ったりもしました。
多くの人に伝わることと、活動を進めていくことと、同時にやるのはかなりのエネルギーが必要ですし、どうしてもスピードは遅くなりますからね。それは、トークセッションの司会だったお友だちの堀之内通子ちゃんがうまくまとめてくれてました。
八ヶ岳でも、こういうことができるんじゃないだろうか、というイメージは浮かびましたが、
そうですね。
やっぱり、人数は少なくても一緒にやりたい!!って思える人と楽しくやることを一番にしないとわたしの場合、疲れ切ってしまうなと再確認ができた場でもありました。そして、今こうやって一緒にやりたいなって思える人がいてくれるっていうありがたさも身に染みたのです。
なかなか、出会えないですからね。
ありがたいなと。
とても、たくさんの学びをいただけた日でした。ありがとうございました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません