できない理由ではなく

以前、私がお世話になっていた会社は、社員30人から数年間で1000人以上の規模になるという急成長を遂げた。

当然、いろんなことが変わっていったのだけど、私がとても肌で感じていたのは、

できない理由を探すことに頭を使ってしまう社員

がどんどん増えていったこと。
そして残念ながら会社はいわゆる「大企業病」と言われる症状がどんどんでてきた。

何か新しいこと、やったことのないこと、一見非常識にみえるミッション・・・
こういうことに対して、ものすごい早さで「できない理由」がでてくる。

とても時間がもったいない。

かくいう私も、最初から前向きにチャレンジする姿勢をもてていたわけではなく、いろんな方々にご迷惑をかけ、ご指導いただきながら少しずつ養っていったのだけどね。

一番勉強になったのは、社長さんだった。

私が担当していた業務にはほとんど知識がなかった社長さん。
でも、真っ直ぐに考えて真っ直ぐに疑問をぶつけてくれた。

それ、なんでできないの?

といつも聞いてくれた。

こういう疑問に対し、「昔からこうだから」とか、「そういうことをやっている会社はないから」という答えは当然のように通用しない。時には「こういう制度(法律)なので」という理由にも、「どうしてそんな法律があるの?」と質問された。

なので、私もかなり深く知識と実際の例を持ったうえで対応しなくてはならなかった。

時には制度などの壁にぶつかり、実現できなかったこともあったけれど、いろいろ考えてやってみてできなかったのと、最初からできない理由を挙げて何もしないのでは残るモノが全然違うことをたくさん学んだのだ。

できない理由を挙げるのはできる方法を探すのより簡単だ。

でも、やっぱり私はできる方法を探したい。

今回の選挙・・・私はやっぱりキッパリと原発継続にNOと言う人を応援する。
命を大切にしてくれる人を応援する。

どういう結果であれ、できる方法を探してみたい。