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否定というギフト

2019年2月11日

台風とともに、ようやくつわりも軽くなってきた模様。
・・もしや、気持ち悪かったのは、違う原因か??と思うくらい、台風が去って身体が楽になった・・・

8月からずっと書こうか迷っていた過去のことなのだけど、そろそろ仕事についていろんな決断を出さなくてはならない時期がきているようだ。

思えば追いつめられて手放したとたんに、いろんなものが入ってくる経験を仕事でもちゃんとしていた私。
自信をもって手放せばいいのに、今の仕事を手放すのに、なかなか決断できないでいるんだよねぇ・・・

というわけで、ちょっと自分の整理のための内容。
長くなるので、読んでくださる方は、お暇つぶしに・・・

私が27歳の頃。
最初に就職したソフトウェア会社で3年勤めた私は、名もない社員20人のベンチャー企業に転職した。

理由は、自信喪失。

当時の私は、大学の専攻とは全く違う分野に飛び込んだものの、たった1文字違っただけで動かないプログラムという世界にどうしてもなじめなかった。
そして私にはプログラマーとしての才能もなく、どんどん自信を失っていった。

開発部のプログラマーから社長室へ異動し、広報の立ち上げや海外セミナーへの参加など、いろんな経験をさせてもらった。
だけど、「プログラムができない人がその他の部署に行く」という社風があったため、失った自信と虚無感は深まるばかり。
(今思えば、こっちのほうが断然いいんだけどね・・・)

極めつけは、社長が私の作ったプログラムを何もいわずにほとんど作り直していたことがわかったときだった。

その会社は変わっていて、「プログラマーこそ宝」という信念の社長が自らプロジェクトを抱え、社長室でもプログラムを組む、ということが日常茶飯事だった。

私は、なんのダメだしもなく、知らされず、ただ直されたプログラムをみて「私は何もできないんだ」とどん底まで落ちていった。
もう、「見返してやる!」という気持ちがわく力は残っていなかった。

受験も一通り成功し、仕事に対して根拠なき自信を持っていた私は、鼻っ柱を見事に折られた格好になり、何をするにも自信が持てない困ったちゃんになった。

仕事がだめになるとプライベートもだめになり・・・

悪夢のような期間だった。

いつも下を向いて歩き、
ネガティブな妄想が渦をまき、
それがまたネガティブを引き寄せて・・・

いやぁ、あはは。暗いねー

そんなとき、私の採用担当だったTさんがベンチャー企業に転職した。
入社後、Tさんとは接点があまりなかったのだけど、なんかの飲み会であまりに自信喪失した私を見て驚いたTさんは、私をベンチャー企業へ誘ってくれた。

やりなおすチャンス。
30歳までに何かを得たい、と強く思っていた私には絶好の機会だった。

でも・・・
自信がない私は「私なんてどうせ何やってもできないし・・・」と自分の殻に閉じこもり、ウダウダ決断できないでいた。

当時、それでもある程度の収入があった、というのも迷う原因だった。
手放すのが怖い、できるかわかんない、また全否定されるかもしれない・・・
今の環境ならそこそこの生活もできるし、社長にも気に入られているし、みんなよくしてくれるし・・・ウダウダウダウダ・・・

そんな暗ーい私をみかねて助け舟をだしてくれたのが、実は今の主人。
彼は違う部署だったが、Tさんと接触が多かったらしく私のことも聞いていたのだろう。
お昼に誘ってくれたり、いろいろ相談にのってくれて、励まし背中を押してくれた。
(これがきっかけで結婚までいくとは・・・世の中わかんないよなぁ)

ようやく、私は決断し入社をお願いすることにした。
社長と面談したとき、私は

「なんでもやります!お給料は一番低い金額でかまいません。よろしくお願いします!」

と言っていた。本気だった。
やり直すなら、全部、何もかも手放してゼロからスタートせねば、と思っていた。

私の意外な申し出に、社長もTさんもビックリしたみたいだけど、問題なく入社することになった。

そして、私は文字通り経歴も給料も「一からでなおし」となったのだ。

つづく